“平沢:まず時代が大きく変化すると私は思っていますね。なにか、枠組みそのものが大きく変わってしまうような。 そして我々は、一体どこまで「制限」されてきたのか、どこまで「ダメ」と定義されてきたのか、どのように「無能」の烙印を押されてきたのかということを、遺伝子レベルで再認識することになる。その「制限」を取り外すことにより、今まで信じられてきた歴史や常識がすべて見直されるような、まるでパンドラの箱が開いてしまうような出来事が起きる。そんな気がしています。 非常に抽象的なことを言っているのでわかりにくいと思うんですけど、具体的に言えないのは自分自身もその「流れ」だけを漠然と感じているからなんですよね。ただ、なにかすべてが変わってしまう気がしていますね。 —そんな時代にあって、若者たちはどんなふうに生きていけばいいと思いますか? 平沢:答えはひとつしかありません。「好きなことをやる」。それしかない。「好きなことをやっても、生きていけないよ?」と教えられてきましたよね。可能性に目を向けるよう教えられながら、実は不可能性の選択に安全、安心が保証されているような社会に住んでいるからです。つまり「言われた通りにやれ、考えるな」です。 でも、好きなことをやって「その人でしかないようなあり方」をしていない限り、その人自身も周りの人も幸せにならず、幸福な社会貢献も成立しないと、長年生きてきて確信が持てるようになりました。誤解なきよう。好き勝手な無責任な振る舞いを奨励しているわけじゃありません。自由には責任が伴います。 好きなことをやっても怖くない時代が、おそらくもう少ししたら来るんじゃないかという気がしますね。それが来年なのか、50年後なのかはわからないんですけど、そういう転換をしなきゃいけないときがきます。じゃないと、もう無理。無理なんですよ。”
— インターネットのパイオニア、核P-MODEL・平沢進インタビュー - インタビュー : CINRA.NET (via beso)

